【イベントレポート】にほんごサポート”さくら”(2025 前期)
2025年8月19日


日本語で生活していく上で必要なコミュニケーション能力を高めることを目的として、外国人住民を対象にしたマンツーマン方式による日本語支援を実施しました。外国人住民と日本語支援ボランティアとでペアを作り、90分1コマのレッスンを週1回、全8回行っていただきました。
■支援期間 令和7年 5月10日~7月23日
■参加者 鹿児島市に居住、通勤・通学する外国人住民と日本語支援者
外国人学習者20名 日本人支援者20名(支援者は、当センター日本語ボランティア養成講座受講修了者)
■その他 *支援者ミーティング:5/31(土)10:30~13:00(10名)数回支援をしてみての意見交換や養成講座講師(プロの日本語教師)への相談
*支援者反省会:8/2(土)10:30~13:30(8名)支援終了後の支援者同士の意見交換会
*大切な日常会話ができるになりました。
*先生はゆっくり話していますので、分かりやすいです。
*先生は私に日本での生活に役立つことをたくさん教えてくれました。
*毎週 勉強しました 日本語が上手になりました
*「さくら」で勉強して、自分はもっと勉強の時間を作る必要があると気づきました。
*家族以外の人に会話の練習をされました。
*日本人と長く会話になりました。
*環境と先生がいい
*アルバイトをする時に必要な言葉をたくさん勉強してとても助かりました。
*いろいろな話題で会話をしました
*せんせいは やさしい と 説明の質問 は 分かりやすい。
*いろいろ勉強しました。いろいろ話してもらって日本文化への理解を深めることができました。
* I can introduce myself in Japanese, I know a lot of vocabulary about family, fruit, Japanese food, weather in Japan
*I’ve been learn some new tradition and event and the other things during the time of my study season
*Its so helpful to have someone outside of work who can talk aboit and explain the language to you.
*Discussion of various topics makes you more aware.
*Weekly learning provides accountability and frequent study.
*学习到了很多日本相关的知识,自己的口语听力水平都有了很大提升,老师教的特别好,很有耐心,我们也成为了很好的朋友!
*在练习口语之余,老师给我讲了跟多有关日本的知识,我收获了很多,也参加了老师介绍的相关活动,留学生活变得丰富多彩
*I study a lot of Japanese and it’s really fun.
*The teacher teach me lots of things like the Japanese traditions, about the meanings of kanji, event and some other things and teach me patiently, I am a slow learner but she teach me so well.
*Being able to ask cultural questions and form natural sentences.
*非常好
*多了与日本学生交流的机会,不仅提升了自己的口语水平,而且更深入了解日本文化,老师特别好,交到了很好的朋友
*学びに積極的で、明るく素直で進めやすかった。発音が難しいらしく、お話ししてもらった事を間違いなく聞き取る事に苦労した。時間に正確で、次の予定を組むときはスムーズだったので助かりました。
*ひらがなカタカナがちゃんと読み書き出来る、自己紹介がひらがなで書けるようになることを念頭に、学習しました。 とても学習熱心な方だったので、毎回宿題(ひらがなカタカナの書き取り)もきちんとこなし、だんだんと出来るようになったのはとても嬉しかったです。 その日の仕事について等の雑談をすることで、会話の練習をするようにしました。 難しかったのは、少し内容のある話に入ると「わかりません」と言われてしまうことがあったこと。短文で簡明な内容の説明を心がけてました。
*求めるレベル感の把握が難しかった。
*支援は毎回楽しく、良い経験でした。困った事は全く無いです。会話力を上げたいとの希望で、教本を使い、場面ごとの日本語ロールプレイを繰り返し行いました。
*趣味がわかってから 打ち解けて話してくれるようになりました。支援時、動画や画像などは効果的でした。
*日本語ゼロベースの方で最初はコミュニケーションを取ること自体が難しく、どうしようかと思いましたが、翻訳アプリを使ったり、簡単な英語をゆっくり話すようにして、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきました。 ほとんど日本語が分からなかった学習者が、最終回に自己紹介をひらがなやカタカナを使って書いてきてくれたことにとても驚き、彼女の頑張りに涙が出そうになりました。
*良かった点は支援した内容を学習者が日常で実践して「役に立った」と言われた事。 反省点は、学習者に言い方を質問された際、その場でイメージで言葉を教えてしまったこと。きちんと調べた上で正しい日本語を教えるべきでした。後日、改めて訂正し、正しい言い方を伝えました。
*8回の支援で学習者にどれだけ満足感・達成感を提供できるのか気になりつつも、一生懸命さに心打たれできるだけの支援をして差し上げようという気持ちになります。言葉以前にルールを守り真摯な態度でお互いが接すると良い結果に結び付くと思います。いろいろな情報を取り入れては調べるの繰り返しで、あっという間の8回でした。学習者の希望は「日常会話を円滑に~語彙を増やしたい~」でしたので、そのことを意識してフリートークをしたり、教本の例文を用いて対義語、類義語等を教えました。自己紹介は初回と最終日では助詞を意識して綺麗な日本語になったと思います。(楽しかった点)フリートークで学習者が料理好きとわかりました。季節柄らっきょう、梅、たけのこの下処理、レシピ等を紹介しましたら、翌週には学習者が自分で考案したレシピを教えてくれました。「お裾分け」 の文化も理解してくれたようです。(難しかった点)言葉を話し出す際、時間がかかるので聞いてみると「文法を考えていた」とのこと。 文法の説明はとても難しいので、例文をたくさん作り、使い方を納得してもらうという方法を取りました。効率的に時間を使えたと思います。
*日本語がよくできる学習者だったので、初めての支援でしたが、毎回、比較的スムーズに進めることができました。 支援内容に関してはこちら側の提案が正解かどうかは自信がないところもありましたが、実践や知識を取り入れながらパターンに沿って行うことができたかと思います。毎回、簡単な日記を書いてきてもらい、その内容について簡単なやり取りや日本的な言い回しへの変換・修正を行いました。
*学習者が意欲的で、出した課題をきちんとやってくる、初めて学ぶことはメモをする、疑問点は口に出してはっきり言うなど、しっかりとおこなってくれたことにとても助けられた。学習者の実際の悩みや知りたいことを体験することが出来て非常に良い経験になった。また、支援の際、どのようなスピードや話し方で話せばいいのかを学ぶ機会にもなった。 最初は学習者も上手く言いたいことを言えないようでもどかしかったが、キーワードをいくつか提案することで当てはまる言葉を見つけてそれをきっかけに話せるようにした。回を経るにつれて言いたいことや書きたいことについて説明ができるようになり、それでも伝わらない場合は翻訳機を使用して互いの母国語で説明しあった。
*今回はじめて「まるごと」のテキストを使ってみました。テキストを教えるために、略案を準備するのが大変でした。しかし、その分、学習者さんに学んでほしいことを、こちらが明確に持って教えられたことで、学習者さんが確実に学んだことを使えているのかを、知ることができ、それが、何よりうれしかったです。
*最初は何から始めればいいのか戸惑いましたが、学習者が積極的に会話してくださり、フリートークで進めて正解でした。
*途中で情報提供いただいたJLPTの問題のアプリがおもしろいと興味深く取り組んでいました。「日本人らしく話したい」とのことだったので、フリートークの中で助詞を飛ばすなどの修正点をみつけ、正しい使い方や表現を示すようにしました。
*私が何かを教えるというより、「会話をしたい」との学習者の希望に沿ってたくさん話をするように心がけました。目標の1つが「大学の中で日本人の友達を作る」ことだったので、話しかけるようなきっかけフレーズを考えたり、学内でのイベントの参加などをスライドに簡単にまとめて提案しました。また、もう一つの目標が「カフェでアルバイトがしたい」だったので、バイト面接時の会話や単語、接客のフレースなどを覚えてもらいました。カフェでのアルバイトが決まったと聞いて、とても嬉しかったです。
*学習者の会話力が支援前と後で上達しました。単語も増えたように思います。書くことは、「活動の記録」を書いてもらうことでやりました。最後は書くのが少し早くなっていたように思いました。変換の時の日本語もより意識してもらえたのかなと思います。日本語学習のお手伝いができたのは、良かったと思います。難しい点は、その日の環境や気分で学習者の集中力が変わることでした。また当日キャンセルが3回あり困りました。支援は主に学習者の質問を受けたり、途中からはアプリで文法や単語の問題を一緒にしました。あまり堅苦しくならないように努めました。やはりレッスンは楽しい方が一番なのかなと思いました。
Q1. 支援をする前と後の変化
*学習者だけでなく、支援する自分の為にもなると実感した。
*支援をする前は学習者に対して何ができるだろうかという不安がありましたが、8回の支援を終えて、目の前にいる学習者とともに楽しみながらお互いに学ぶことが大切なんだと感じました。
*ボランティアという気軽さから始めてみましたが、学習者がどの程度の支援を必要としているかは会ってみて、肌で感じるものだなと思いました。日本語を教えるというよりは、日本での生活を支援するという感覚の方が近いかなと思いました。
*日本に住んでいながら、なるべく外国人であるからこその孤独を感じることがないように、もっと多くの方が(日本人、外国人双方)利用して欲しいと思います。”
支援することで相手がしっかり学べるように自何を勉強するかを練ればとだけ思っていたのが、相手がリラックスして学習できるようにすることが良い学びに繋がるのかもしれないと思った
*いい経験をさせていただいてありがとうございました。日本に住む外国の方から見える、日本や鹿児島の現状をほんの一部ですが、垣間見た気がします。
日本語は日頃から面白いなと思っていたのですが、支援を通しても日本語への色んな見方があったり、学習者と新たな発見をしたり、とても興味深かったです。
Q2. 支援をする前の自分へのメッセージ
*楽しみながら、目標達成しましょう。
*とにかく楽しむ気持ちを忘れないこと、そして学習者に寄り添う姿勢を大切にすること
*笑顔で明るくゆっくり話しかけるといいよ、たくさん褒めてあげると可愛く笑ってくれて自分も安心できるよ
*恐れず経験を積むこと
■にほんごサポートさくら(2025年後期)は、2026年1月から3月実施を予定しています。12月頃に参加者募集を行う予定です。
■日本語ゼロベースの方を対象にした初級日本語教室「はじめてのにほんご」を10月に開催する予定です。9月に参加者募集を行う予定です。
募集内容についてはコチラをご覧ください。
■2025年度の「日本語支援ボランティア養成講座」は、2026年1月から3月実施を予定しています。12月頃には参加者募集を行う予定です。
昨年度の事業報告については、コチラをご覧ください。